【2018 ワシントン NMWA#1 ワシントン国立芸術女性博物館NMWA アメリカ】
2017.11.10-2018.01.05
2016年にワシントンの国立芸術女性博物館NMWAのメンバーがモニカを訪れ、モニカの活動であるPint mi rayaについてのツアーが行われた。
The Clotheslineの収蔵の話になった際、モニカは、
「作品の中で共有されている、非常に苦しいことが多いストーリーから利益を得るのは倫理に反するので、オブジェとしては売っていないと伝えましたが、もし経費を負担してくれるのであれば、喜んでワシントンに行って新しいClotheslineを作りたいと思っている」
と伝えた。
その言葉が実現したのが今回のNMWAでのThe Clotheslineであった。
モニカはワシントンでのThe Clotheslineを開催するにあたり、以前のアーティストや活動家とコラボレーションしてきた時とは異なり、ドメスティック・バイオレンスの状況にある女性のためのシェルターであるHouse of Ruthや、移民コミュニティにサービスを提供しているLa Clínica del Puebloなど、ネットワークを広げている他のコミュニティとのコラボレーションに興味を持っていた。
それは、これらの組織で1つずつ、そしてアーティストや活動家と一緒に3つのワークショップを行うというものとして実現した。
参加者の何人かがそれを理解したら、自分たちのコミュニティに持ち帰って答えを集める形をとった。
今回の企画ではジェンダー研究の修士号を持つ心理学者で、非常に多様なグループとの経験が豊富なYuren Rermaとともに行われた。アメリカのように外国の文化で仕事をすることがいかに困難で複雑なものになるかを事前に学び、必要な配慮をおこなうためであった。
House of Ruthのワークショップは、大変複雑なものになった。
特定の状況、文化、階級、人種など、モニカたちが完全に理解していない問題があり、The Clotheslineの質問が彼女たちの問題意識から浮かび上がるために必要な自信を生み出すための力学を理解するのに時間がかかった。
しかし、最終的には最高の素晴らしい質問が完成しました。
「As a woman, what have you done or what would you do to regain joy after being mistreated?
女性として、虐待された後、喜びを取り戻すために何をしましたか」
反対に、LaClínicadel Puebloではとてもスムーズにワークショップが進んでいった。
ワークショップへの参加は常に重要であり、女性移住者がジェンダー暴力の問題、特にトランプ政権の時代に抱えていた問題を少し理解することができた。
彼女たちと話すうちに、アメリカの多くの女性は、強制送還されることを恐れて、自分たちが受けている暴力を報告する余裕がないことが明らかになった。
法律は彼女たちを保護することになっていてそんなこと(強制送還)は起こらないはずなのだが、彼女たちは自ら危険を冒すことはしない。
このClotheslineでは、LaClínicadel Puebloで集まった回答に加えて、声を上げることができない人たちが見えるように白紙の用紙を残した。
特に重要だったのは、NMWA Clotheslineが#MeToo運動の最中に発表されたことであった。有名女優たちが芸能界での嫌がらせを公に非難し始めた。
しかしモニカたちが行ったワークショップでの体験が強調しているのは、嫌がらせを報告することさえまだ特権の問題だということであった。
最後のミーティングはワシントンとボルチモアの芸術家や活動家とのものであった。しかし、それも簡単なものではなかった。
ワシントンでは、人種間の緊張が表面化していて、いくつかの辛辣な議論がおこなわれた。当時、特に女性化に対する闘いに関係する地域の問題がはっきりと理解されていたわけではなく、またそのような状況では、モニカは白人でありながらメキシコ人であるためにさらに困難な状況にあり、彼らが彼女を位置づけることは容易ではなかったのだ。
しかし、このグループから偉大な協力者が現れた。モーリッサ・ストーン・バス(Maurissa Stone Bass)は、非常に愛情深い女性で、 「リビングウェルThe Living Well」 のディレクターでもあった。
そこで彼女たちは後に美術館のイベントに大変役立ったボルチモア平和チャレンジ#HealinCommUNITYのイベントの間に11月3日に独自のClotheslineを開催した。
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