【2019 ベルファスト Humanism in Process: Female Performance Artists at Work アイルランド】

2019.05.06-05.08

2019年5月、Elvira Santamaríaがアイルランドのベルファストで行われるHumanism in Process: Female Performance Artists at Workへの招待が届いた。

いつものように地元の人々とのワークショップを開催した。

モニカはコチのTheClotheslineを開催したばかりだったので、ハラスメント以外の問題を扱った質問もあるのだという感覚を持っていた。

世の中には常に緊急の課題があり、そのうちの一つが「幸せな」ブレグジットかもしれないとモニカは考えた。

この文脈では、2つのアイルランドの間の厳しい国境を再設定することによって、長い間苦しんできた暴力的な紛争に油を注ぎ、その破壊力は日常生活から消えていないことを現した。

ワークショップは3日間続き、基本的にはBbeyondのメンバーが参加した。Bbeyondはアーティストの組織で、何年も公共の場所でパフォーマンスセッションを行ってきた。そのため、ワークショップは複雑になった。数ヶ月前に会ったフェミニスト活動家エルビラも女性のデモに参加した。

ワークショップは難しい。

なぜなら参加者は、共同プロジェクトを開発するための共通の基盤を構築しなければならないからだ。ファシリテーターは明確さと繊細さを持っていなければならないし、アーティストとしてなにを求めているかを伝えながらも、ワークショップ参加者の抵抗だけでなく興味も読まなければならない。

もし参加者が、芸術的な体験を超えて役立つ道具を身につけたいと思っている場合は、ワークショップはとてもスムーズに進む。

今回のワークショップではジェンダー混合グループであったためか、古典的なマッチョな思考の抵抗が出現し、モニカたちは作品の目的を参加者の一人に納得させようとすることに時間を費やしすぎてしまった。

このやりとりの結果、フェミニスト活動家はグループから出て行ってしまった。

ワークショップはなんとか終わり、THe Clotheslineは街へ出て回答を集めた。関係者が何人かいたものの、それはあまりうまくいかなかった。

最初の間違いは、質問をオープン(広義)にし過ぎたことにあった。

ワークショップでは、彼女たちが直面していた最も重要な困難の一つは、政府が国民の声に耳を傾けていないと感じていることである、と定義した。

一方で治安の悪さや暴力は重要な問題なので、ジェンダーベースの暴力に話題を限定したくないとのことであった。

質問は下記の通りだった。

自分の「声」が届いていると感じますか? なぜですか?

住んでいる場所は安全だと思いますか?

自分に何ができるのか、何をしてきたのか、より安心感を得るためにはどうすればいいのでしょうか。

自分の「声」と他人の「声」を強くするためにはどうすればいいと考えますか?

最後の問題は、グループに参加している人たちがアートパフォーマンスをしていて、社会的な活動をしているわけではないということで、それもまた緊張を解消せねばならず、それが完全に達成されたかどうかはわからなかった。

しかし、会場にはベルファスト市長も訪れモニカと対話をする機会があった。

モニカは彼女があまりにも若くて、自分を政治家ではなく活動家だと思っていることにとても驚いた。

彼女が身につけていたのは「リベリーカラー」と呼ばれる重たいネックレスで、これをつけている時はディアンドルとしてではなく市長としてのパフォーマンスをしていることを示していることも話した。

初日の午後は雨が降って寒かったので、駅に行くことにした。

このような場所ではよくあることだが、どんな活動でも許可を得なくてはならない。

関係者が許可を求めに行っている間に、私たちがThe Clotheslineを始めたところ、その前を通った電車に乗る人たちが少しずつ回答し始めた。

45分ほど開催したものの、許可は得られず撤収した。

The Clotheslineにはブラック・マーケット・インターナショナルのメンバーで、ベルファストでパフォーマンスが行われていることをクラスやアクションで宣伝している著名なアーティスト アリスター・マクレナンAlistair McLenanが参加した。

さらに今回のThe Clotheslineでは子どものギャングが干渉してくる騒ぎがあった。

ほとんどが13〜14歳程度で中には18歳の子もいた。

中には、高慢で敵意に満ち、同時に内気な態度で、書類に記入するよう求めてきたりもした。彼らの答えは当然私たちを怖がらせるためのものだった。

いさかいが大好きなモニカは当然の如く、よろこんで話をしに行った。

挑戦的な口調で、彼は「グラフィティをしている」と言い始めたので、モニカは同じように生意気な口調で、「私は何十年も前にやったことがあり、そんなもの今では時代遅れだ」と言い(もちろん、そんなことは思っていないがこの時にはそういう必要があった)The Clotheslineと同時に開催していたパフォーマンスアートを見せにつれていった。

彼はしばらくの間何が起こっているかを非常に思慮深く見ていた..が、結局回答カードにいたずらを書いていただけだった。

最終的な評価では、参加者の一人が、ベルファストではいつも政治や「紛争」について話しているので、ハラスメントについての「The Clothesline」をやらなかったのは残念だったと言っていた。

The Clotheslineはハラスメントの問題について常に問題意識をもっていはいるが、その時代、その場所において一番重要で困難な問題を取り扱う必要がある、とコチでの経験からモニカは考えていた。

Our Clothesline with Mónica Mayer

メキシコのフェミニスト・アーティスト、モニカ・メイヤーの作品《The Clothesline》を元に、同プロジェクトを日本各地で展開するグループです。

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