【2018 ブエノスアイレスLAV(Laboratorio de Arte y Violencia de Género)#2アルゼンチン】
ーラプラタ国立大学の美術学部
アルゼンチンでのThe Clotheslineはいろいろな縁があって進んでいた。
その始まりは、2016年にCarola BerenguerとRocíoRecatumeという二人の若い美術史の学生から、SkypeでLo Normalについて話してほしいというメールを受け取ったことから始まった。
それについて話した彼女たちはその後、彼らの作品をメールでモニカに送った。
2017年の六月、彼らはLAV:Laboratorio de Arte y Violencia de Género のSNSを通じて、マリア・ローザ(MaríaLaura Rosa)がThe Clotheslineを企画していることを知り、文化管理自由委員長の支援を受けて、ラプラタ国立大学の美術学部にThe Clotheslineを作ることを提案したと伝えてきた。
彼らはすぐにMaríaLauraとEl cuerpo en el Leguajeとの調整を行い、Lorena Wolffer、MaríaLauraとモニカが参加し、CarolaとRocíoがモデレーターを務めたミーティングが行われた。
3人でLAVの話や、暴力というテーマに関連した過去の作品の話、今の自分たちならどうするかという話をした。
会場は満員で、出席者全員が興味を示していた。
質問のラウンドは多岐にわたっており、彼らの参加を見る限りでは、彼らが非常に活動的な活動に参加していることがわかる大変刺激的なミーティングとなった。
そうしてラプラタ国立大学の美術学部でのThe Clotheslineの開催が決定した。
大学でのThe Clotheslineはいつものように、女性はもちろん男性にも参加してもらった。
若い男性から、女性のハラスメントに対して何か自分ができるかどうかという質問があり、モニカは「はい。できます」と答えたが、「もしかすると彼自身ががこのような暴力を受けているのかもしれない」と考え、「女性」という言葉を消して、彼の経験を共有することにした。
彼はしばらく考えて長々と書いてくれた。彼は最後に「自分の経験を話したことがない」と語った。
ーラ・ボカ
アルゼンチンでのThe Clotheslineの路上での開催はラ・ボカ近郊エル・トラピートで2018年7月11日に行われた。
そこは芸術的な空間が点在するジェントリファイングエリアであるが、住民の多くは移民や労働者階級であった。
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まず、The Clotheslineを路上に出し、ビルを取り囲む通りを歩き、PROA(フンダシオン・プロア 1996年に設立されたブエノスアイレスのプライベートアートセンター)に到着するコースであった。
公共空間でありながらプライベートがなくならない美術館の空間とは異なり、通りに出ることは別のルールを意味する。
プロパガンダだと思われないように、何かを売りつけていると思われないように、これは芸術的なプロジェクトだということで会話を始め、そこから信頼を得て、彼らの生活の断片を共有するための対話が始まる。とても親密な時間で、女性は他の人には話していなかったような話を何度もしてくれた。
しかし、ラ・ボカのように誰もが顔見知りのコミュニティでは難しい場所もある。ラ・ボカに限らず、どのような社会階層の住宅地でも公共空間とはいえ中立的ではないのだ。
ラ・ボカでは明らかにエル・トラピートとそこで働く人たちを知っていた...その逆もまた然り。
つまりこの演習は匿名ではなかったため、参加を阻害したのかもしれなかった。
しかし、同時に、必要に応じて個々のケースをフォローアップできる可能性が出てきた。
初めのうちは美術館のようにすぐには反応が出なかったが、そこでは長い会話が繰り広げられた。
それは、モニカに1970年代のメキシコシティでの最初のThenClotheslineを少し思い出させた。そこでは、ハラスメントや隠蔽の場合、レイプや近親相姦の場合、女性はこれらの問題があまりにも自然になりすぎているために、逆にこれらの問題について話すことが難しいということがわかったのだ。
数ヶ月後、エル・トラピートの副ディレクターであるジャンネット・メラド・メロ(eannette Mellado Melo)は、ボカ現代美術博物館(MARCO)で開催されたLAV展の回顧展「Result of the experience経験の結果」で、この問題について話すことになった。
この活動でモニカは印象深かった活動をこう語っている。
「特に3つのやりとりを覚えています。
1つ目は、初日に恥ずかしそうにThe Clotheslineに近づき、解答をいくつか読んでみたものの、あえて書かなかった若い女の子のカップルとのことでした。次の日には、また向こうに行って、少し読み返していました。3回目にようやく書く勇気が出てきたそうです。
また、団体から支援を受けた若い女性のことも覚えています。性暴力や家庭内暴力の非常に辛いエピソードの数々を語ってくれました。書けないから書いてくれと言われました。
最後に、市場から出てきた素敵な女性が、私たちに対する暴力を決して受け入れてはいけないので、私たちがやっていることはとても価値のあることだと教えてくれたのを覚えています。
軍隊にいた父親がある日、母親を殴ってしまい、彼女は花瓶をつかんで父親の頭上で割ってしまい、「今度母親に手を出したら殺すぞ」と脅したと話しています。彼は二度と母親を傷つけなかったそうです。」
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